こんにちは。武士虎です。(@busitora)
2018年8月31日に、新卒で入社した人材会社を退職しました。(働いた期間5ヶ月)
この記事では、
人材業界に大志を抱き、足を踏み入れた武士虎が、何故新卒カードを捨ててまで早期退職したのか。その理由と今後の予定
が分かります。
では、参りましょう!
このページの全体像
配属ガチャに大失敗する
配属ガチャ。皆さんも聞いたことがあると思います。
新卒にとってドキドキの配属先。
私は、とある理由から人材紹介を行う部署への配属を強く志望していました。
そこで、新卒にとって特に避けては通れないのが、、、、そう、配属ガチャです。
「配属ガチャ」
配属ガチャとは、ソーシャルゲームの「課金ガチャ」と就活が似ているという点からきています。どちらも、お金や時間をつぎ込まないと「レアアイテム」が入手できないが、つぎ込んだところで「ハズレ」を引いてしまう可能性(就職の場合、合わない上司、配属など)が大いにある。という意味です
私の会社の場合の配属ガチャは、
4月に団体研修が終わり、5月に配属が発表されるのですが、
4月の研修時、私は人材紹介に配属されると確信していました。
何故なら
- 面接が3回あり、その都度人材紹介を希望したから
- 最後の役員面接で、人材紹介の役員と面談を行い、内定したから
- 配属アンケートがあり、人材紹介を希望している同期が、30人中3人だった
「3度の面接で、人材紹介を希望し、人材紹介の役員に内定を頂いた」
こんなの、人材紹介に配属されると思いますよね!
結果、他のいくつかある内定をお断りさせて頂き、この会社に行くことを決めました。
が、、、、、
結果は、人材派遣に配属になりました・・・
まじで絶望したのを覚えてますね。
同期と人事の前で、落胆しました。笑 (派遣志望の同期もいたので、申し訳ないと思っています。笑)
入社1ヶ月で、会社に対する不信感が相当ついてしまいました。配属の理由も教えてくれないってそりゃーーないぜ!
人材派遣に配属されて絶望
転職者の支援がしたかったのに、求人開拓の部門に配属される
父親の転職、留学の経験から、転職者の支援がしたい!と思う様になり、
転職者の支援が出来る会社をたくさん受け、決断して決まった就職先。
仕事は人生の大半を占めていて、父親の様に転職で生活が一変する人もたくさんいます。
そんな、
「転職者を支えたい」
という気持ちでルンルンとして入社し、蓋を開けてみると、
毎日毎日、朝から夕方までずーーーーーーーっと新規開拓。
一日のスケジュールは、変動しますが大枠はこんな感じ↓
- 朝8時30分 出社 (前日の事務処理、メールチェック)
- 9時−17時 新規開拓 (飛び込み営業+テレアポ)
- 18時〜事務処理、マッチング業務(派遣をスタッフに紹介する電話のこと)
転職者の支援をメインにして仕事をやりたかった自分にとって、テレアポと飛び込み営業を、
ずっとメインで行うことが本当に苦痛でたまりませんでした。
唯一、自分のやりたいことと近いマッチング業務も、一人に対し使える時間が圧倒的に少ない。という状態でした。
(※派遣の性質上、雇用元が派遣会社にあるため、人材紹介と違い面接は行わずに、スキルだけで適性を決め、お仕事をお願いするので、人材紹介と比較すると一人あたりに対する接触時間が少ない傾向にあるため※)
そのため、毎日苦痛であることを行っいき、やりがいも、モチベーションもどんどん失っていきました。。。。
営業手法
飛び込み営業を2年間
やる気とモチベーションがどんどん減少する理由には、もう1つ理由がありました。
それが、
「派遣の新規開拓部署に2年間いることは必須で、異動は認められない」
という意味の分からない制度です。
半年、1年くらいで社内公募で人材紹介へ異動させてくれるならまだしも、
っていう感じの部署だったのです。
来る日も来る日も、飛び込み営業をしては飛び込み営業をする。
雨の日だろうが猛暑だろうが関係ありません。
もちろん、飛び込み営業をしてアポが取れたり、受注(求人ももらうこと)が取れれば、飛び込み営業を一瞬しなくても済みます。
ただ、新規と既存の開拓として、大きく違うのは、
新規開拓= 0→1 にする仕事
既存開拓= 1→2 にする仕事
なんです。新規と既存で大きな違いというのは
「信頼関係が作られているか否か」
なんですよね。既存は、過去の受注があった企業に対しアプローチをかけるため、信頼関係が構築されている場合が多いです。
既存を回る営業をルートセールスと言いますが、新規の飛び込み営業と比べたら楽です。
つまり、私の部署は、0から1を生み出す部署だったので、
受注がなくなれば、また1から飛び込み営業やテレアポを行うのは不可避
ということです。笑
市場価値
実際に自分が成長している時間が少ないと感じた
派遣の部署で日々飛び込み営業をすることで、メンタルが多少強くなったり、色んな業界の人に会えたりと、メリットもありました。
ただ、日々業務に追われる中
と思うことがめちゃくちゃありました。
ということで、私の勤めていた派遣会社での感じたメリットとデメリットを箇条書きして行きます(会社によってもちろん差はあるので、あくまで私の主観です)
派遣の営業としてのメリット
- 色んな業界の知識が浅く広く身につく(会社によっては業種で分けているところもあるが、私の会社のように地域別もある)
- 不合理に怒られることがあるので、メンタルが強くなる
- 突破的な交渉力が身につく
派遣の営業としてのデメリット
- 労働集約型で、ワークライフバランスが取りにくい(売上をあげるためには、残業をしなければ無理)
- 一つの業界に精通しないので、転職に困る(紹介はまた別)
- ストレスがえげつない(派遣スタッフの管理、企業にヘコヘコと何度も交渉する)
- メンタルが鋼でない人は、壊れていく
- スタッフがすぐ休んだり、音信不通になり、人間不信になる
働いていた会社の良いとこ
- 働いていた同期、上司の人間性が素晴らしい
-
新卒にしては基本給が高い
働いていた会社の悪いところ
- 残業が20時間以上つけられない(サービス残業当たり前)
- 残業をつけるほど、ボーナスを減らすと言われる(20時間までしかつけれないのにw)
- 無駄なメールの返信、無駄な日報の作成
- 配属ガチャ
- 飛び込み営業がメインで、新規の求人を取り続ける。(飛び込んだ数を求められる)
- 休日出勤当たり前
- 事務処理の時間が多く、成長の時間が少ない
- マッチングに使うシステムが古すぎて、効率悪すぎる
- メールの催促、確認が22時すぎても飛んでくる(+パワハラ)
- 2年目、3年目が疲弊している
- ベテラン営業がいない。(新卒を育てる部署だが、育てる先輩は全員20代)
- 定時で終わる仕事量を設定していない
仕事を辞める決断をどうやってしたか
メリット、デメリット、会社の善悪を書いていきましたが、何を持って退職を決意したのかが重要だと思います。
仕事を辞めるか悩んだときは、この指標を大切にすると良いです。
- その仕事を続けることで、自分の市場価値は上がるのか否か
- やりがいを持って仕事をやっているか
- その会社が、あなたを駒ではなく人材として扱っているかどうか
私は、この3つの指標が全て当てはめられなくなり、退職を決意しました。
もし、人材派遣ではなく人材紹介に配属されていたとしたら、もう少し長く就業していたはずです。2年間、ここで派遣の営業として頑張ることに、全く意味を見出せなくなってしまいました。
やりたいことが見つかった
転職を考え始めた頃、1つ思ったことがありました。
それが、
ということ。
と言われればごもっともだと思いますが、日に日に飛び込み営業で取った求人を、業界の知識もなくスタッフに紹介することに、毎日毎日疑問を感じていくようになったんですよね。
派遣の営業って、御用聞きがメインなんじゃないか。。。って。
人材紹介の場合、業界や職種別に担当が分かれていることがほとんどで、まだ1つのことに対し専門性を持ちやすくなれますが、派遣の営業✖︎地域性はそういった専門性を身に付けることは難しいです。営業としてのスキルが上がっても、営業以外の知識の専門性がない。
日々「専門性」に対し視野が向き始めるようになりました。
専門性を高める
人材紹介をやりたい気持ちはまだ変わってはいません。しかし、派遣で2年行うのは時間の無駄だと感じました。そこで、一旦は未経験でも挑戦出来る業界にチャレンジし、
「そこで専門性を身に付け、その時に人材紹介をしたかったら人材紹介会社に転職すれば良い。」
と思うようになりました。
やりたいと思う業種は、プログラマーでして、若ければ若いほど未経験にもチャンスはあります。(ブログを元々やっている、マッチングを使うシステムが悪すぎるのに何もいじれない等理由はあります。)
辞める際に冷静に自分のこれからのキャリアを考え、2通り考えました。それが
①人材業界でこのまま続ける
→25歳まで2年間派遣営業→25歳から人材紹介へ
②業界を変え、その後人材紹介もしくはSE
→24歳でプログラマーになり、いずれは人材紹介orSE
というプランです。
ただ、①の選択は、配属ガチャ()がある会社なので、派遣を2年間行った後に人材紹介へ絶対行ける確約がない。というのが怖すぎました。2年間耐えてそのまま派遣の可能性が0ではないのが、絶望of絶望でしたね。笑
それなら、②を選び、そもそもプログラマーとして専門性を高めつつ、そもそも派遣を行っていない会社に行きたければ行けば良い。という選択になりました。
就活の時に、ほぼ人材紹介と分かっていても派遣を扱っている会社に行けばよかった。考えが甘かったですね。笑
そんな訳で、長くなりましたが、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
武士虎でした。(@busitora)